経営＆ファイナンス用語集

＜名称＞
差別化　differentation

＜一般的な定義＞
品質、機能、価格などの違いを作ること
競合に対し自社のポジションを確立するために意味のある違いを打ち出すこと

＜ポーターによる定義＞
顧客の支払い意思額を高めた結果、競合より相対的に高い価格を課せる状態を作ること
（「単なる違いを作ること」でなく「競合より相対的に高い価格を課せる状態を生む違いを作ること」）
（ポーターは一般的な定義より狹い独自定義をしていることが多いので注意）

＜伊丹による分類＞
1.製品差別化：機能、品質で競合と差を作る
（スピード：同じ事を早く）
（便利：同じ事を簡単に）
（高品質：同じことをより良く）
2.価格差別化：同じ商品でも安く（低価格戦略）
3.サービス差別化：補助的サービスで差を作る
（スピード：素早い提供、納期迅速）
（アフターサービス：修理保証、返品保証、トラブル対応の迅速さなど）
（金融手段の付加：金利手数料無料、支払い期限の長さなど）
（購入しやすさ：店舗の多さ、カタログ、ネット通販など）
4.ブランド差別化：顧客の心にブランドを確立する
　（かつてのソニー、現在のApple等）



＜目的・長所＞
・価格競争回避（伊丹の分類の価格差別化除く）
・

＜その他＞
・顧客の好みが同質（市場集中度高い）：差別化の効果小さい、価格競争中心
・顧客の好みが多様（市場集中度低い）：差別化の効果大きい